週末英会話サークルLibra☆Star-Mayuさん

週末英会話サークルLibra☆Star-Mayuさん

自分のスキルを生かして副収入

地元葛飾に英語好きの子供をたくさん作って世界中に羽ばたいてもらいたい週末起業大賞で女性週末起業家が表彰されるようになってから2009年で早くも4回目。毎年さまざまな女性週末起業家が表彰されるようになりました。今回は女性起業家賞一次審査を通過したMayuさんをご紹介します。Mayuさんは、なんと忙しい主婦業を行う傍ら、英会話サークル「Libra☆Star」の主催、運営を行うスーパーウーマン。まずは、英会話サークルを始めたきっかけからお話をお伺いしました。
週末起業家成功事例

週末起業を始めたきっかけを教えてください。
子供が小学校に通い出して、子育てがひと段落しました。自分で使える時間が増えたので、以前、アルバイトで行っていた知り合いの英会話サークルのアシスタントをスポット的に手伝うことになりました。昔から、英語の家庭教師のアルバイトもしておりましたし、他人に何かを教える仕事は好きでしたし、経験もあったのでできると思いました。とはいえ、やはり本業である家事にも影響があるので、決められた時間の範囲内でできる仕事をと探していたところ、英会話サークルのアシスタントの仕事を知り合いから紹介されたというわけです。

ちなみに、英会話サークルとは、ネィティブの英語教師と一緒に気軽に楽しく英会話を学ぶ集まりのことです。地域によってさまざまな英会話サークルがあり、規模もいろいろです。レッスン料もいろいろですが、毎月数千円の手頃なサークルが多いようです。現在の英会話サークルLibra☆Starは、2005年に発足しました。それまでアルバイトとして働いていた英会話サークルの主催者の方が、海外に行かれるということで、運営を引き継いで欲しいと言われたのがきっかけになりました。

どうやって運営しているのですか?
大きく分けて初級コースと中、上級コースがあります。Starは、初級コースで幼稚園児から小学校低学年まで。Libraは、小学校低学年から中学生や高校生、大学生など大人を対象としたレッスンを行っています。

2つのコース以外でもプライベートで教えているクラスがいくつかあります。場所は初級コースのほうは人数が多いので地元の公共施設を借りてレッスンを行っています。中、上級コースは少数精鋭でレッスンをしているので、自宅の空きスペースを使ってレッスンしています。

運営当初はどういうレッスンプログラムにしてよいかまったくわからなかったので、手探りの状態で試行錯誤しながら運営を行っていました。本業の家事の都合もあり、スポット的に開催したいと思っていたのですが、会場を借りたり、講師をお願いしたりする必要があるので、月謝制で安定収入を確保しないと運営が難しいことに気がつきました。今は、月謝制にして安定的にレッスンを行える状態になりました。

英会話サークルの主催者の仕事というのは、具体的にどんな仕事内容なのですか?
英会話サークルのメイン業務はレッスンの主催です。会場の手配したり、講師とスケジュールの調整や折衝を行ったり、生徒さんから月謝をいただいたり、そのいただいた月謝でサークルの運営をしたり......さまざまな雑務を合わせて英会話サークルの運営全般を行っていますね。特に初級クラスは人数も多いですし、英語を楽しんでもらうために、さまざまな準備をしてレッスンに臨みます。毎週1回、それぞれのコースのレッスンがあるのですが、結構大変ですね。

しかし、自分の生まれ育った葛飾の子供たちに英語を学ぶ機会を提供しているというのは非常にやりがいがあります。たとえば、中学生向けに英語検定の試験対策なども行っているんですけれど、合格者が出ると自分が合格した気分になって本当にうれしく思います。

また、大人を対象とした中、上級コースは、とてもアットホームな雰囲気で毎回お菓子を持ってきてくれる生徒さんがいらっしゃったりして、楽しくレッスンを行っています。英会話サークルを中心として、いろいろな世代や職業の方と交流が図れるので、本当に毎日が充実しています(笑)。

苦労している点は何ですか?
現在は、毎週それぞれのコースを1回開催していますが、開催回数を増やして欲しいというニーズが非常に多いのですが、それに対応しきれないという点です。

こんなにも子供たちの英語への関心が親御さんのなかで高まっている理由のひとつとして挙げられるのが、2011年に施行予定の新学習指導要領で小学校5、6年生で英語が必修化されるということです。ただし具体的に何を教えるかということや日本人か外国人か誰が教えるのかといった具体的なことが何も決まっていません。ただ、2年後の2011年から必修になるということだけが決められています。そのため、不安ばかりが先行しており、子供に英語を学ばせる関心が非常に高まっているのです。しかしながら、会場と講師のスケジュールの兼ね合いの問題などでなかなか時間がとりづらい状態にあって、これ以上レッスンの数を増やすのは難しいと考えています。

主婦業と週末起業の時間のやり繰りはどうしているのでしょうか?
自分の自由時間に週末起業を当てています。幼稚園や小学低学年のお子さんや中学生、高校生のお子さんであれば、ちょうど学校が終わった時間に英会話サークルを始めることができるので、家事とバッティングするということはありえません。レッスン時間はプライベートで教えているのも含めると多岐に渡るのですが、だいたい1~3時間ぐらい。メインの仕事である家事に影響しない範囲でできるように調整しています。

現在は、1週間に10時間ぐらい英会話サークルの実働時間として費やしていますが、本業にほとんど影響はありません。こうした調整ができるのも、アルバイトという形で仕事に携わるのではなく、主催者という立場で携わることによってかなり自由になりましたね。

ところで、ブログが大人気とお伺いしましたが?
そうなんです(笑)。「Milky Way☆ぷちHAPPYを探して」(http://mb.mrs.living.jp/milkywayhappy)というブログで、主婦のありふれた日常を離れて、ストレスから開放されるため、小さな挑戦を続けてぷちHAPPYを探すというテーマでほぼ毎日更新しています。それぞれの挑戦のオススメ度も☆印で紹介しています。もともと産経新聞が主催するリビング新聞の公式サイトの「えるこみ」という口コミサイトのブログなのですが、そのなかで、ミセスブロガーという主婦のブログのメンバーなのです。内容は、夫と一緒に行っている不動産投資の話や自動販売機投資の話、英会話サークルの話などです。2009年5月14日の時点で、ランキング3位に入っています。おかげさまで、毎日1000人の方が見に来ていただいております。当然、今日の取材の模様も「週末起業フォーラムさんの取材に挑戦☆」としてブログにアップさせていただく予定です(笑)。

これから週末起業を目指す人や英会話サークルを主催してみようという人に何かアドバイスがありましたら教えてください。
まずは、時間に融通が利くようなマイペースで行える仕事をはじめてみて、余裕があったら次の段階に進めるというように、段階的に週末起業を行っていくのがいいと思います。もうひとつは、人脈です。一般の求人情報でアルバイトなどの求人を探すのもよいのですが、あまりこちらの事情を配慮してもらえない場合が多いので、知り合いや友人などから紹介してもらうほうが、より自分の希望に合った仕事を見つけやすいというのがポイントです。なので、普段から人脈を増やしておくことも必要だと思います。

英会話サークルを主催してみたい場合は、まず既存の英会話サークルに実際に入ってみて、アシスタントとして仕事を手伝ったりしながら、実務を覚えることをオススメいたします。英会話サークルをフランチャイズ化している大手英会話教室もあるようですが、実務も実情もわからない状態で、高額なフランチャイズ料を払って英会話サークルを行うのはオススメできません。まずはお金をかけずに、一体どういうことをやっているのか調べてみることが大切だと思います。