天馬屋(ホビー用工具販売)-稲垣博章さん

天馬屋(ホビー用工具販売)-稲垣博章さん

ホビー用工具のネットショップで起業

「良い商品だから売りたい」そんな当たり前のことを形にする衝動にかられて、「ホビー用の工具」のネットショップで起業された稲垣さんの成功の秘訣をお伺いしました。

  • 稲垣博章さん
  • ホビー工具販売
稲垣さんがこのビジネスを始めたキッカケは何ですか
同じ業界に30数年いますが、商品づくりや販売に携わっていると、いろいろなことが見えてきます。その一つに"良い商品は必ずしも売れるわけではない"ということです。つまり、そこには売り側の事情による商品構成というものが見えてきます。優先されるのは、実は小売店(量販店)の効率が優先させるのです。

そこで私は、たとえば、店頭に並べるより別の媒体、たとえば写真とか文字を用いた方がその良さがわかる商品、そんな本当は"良い商品"なのに、販売しにくい商品を集めて、パソコンの持つ大きな武器である、メールによる個別の双方向コミュニケーションを活用して販売をしようと考えました。そこで「ホビー用工具」のネットショップでの販売、「天馬屋」を始めました。

ショップのコンセプトは何ですか。
"ネットで対面販売"が目標です。一般店で販売されていない機械ですから、買っていただいた後のサポートは、天馬屋がキチンとやります、が店の姿勢です。たとえば、機械の使い方から作品のアドバイスまで。明るく誠実な対応を心がけています。さらに、ネットショップで必須アイテムの情報発信も怠りません。

ショップの"活用のいろいろ"で、"お客様参加コーナー"と"この機械使ってみると"を今後充実して、情報発信をしっかりやっていきたいと思います。先日もお客様から『エッグアートで、タマゴの殻に穴を開けるには何がいい?』とか『殻を削るのにどのビットがいい?』とかの質問も来ています。やったことがないので、困ってしまいました。

工作機械に疎い我々でも、欲しくなってしまうようなユニークな機械がばかり。
一般店には無い"ユニーク"で、"価値があり""持っていたくなる"ような商品を勢揃い。たとえば、『反動しないノコギリ』『世界特許のドリル研磨機』などなど、私達でも"持っていたい"と思うわけですから、マニアにはたまらない宝のような存在ではないでしょうか。

一般店で扱っている商品もありますが、取り扱いが難しく、要・商品説明で、お客様も使い方が分からず、店員も逃げ腰(分からず)の価値ある商品なども揃えています。まずは物でオンリーワンを目指しています。

販売も仕入もインターネットのみで行なっているのですか
今のところ、販売はネット販売だけです、仕入れですがこれは人脈を使って、拝み倒して仕入れています。ホームページは、たまたま学生時代の友人が、ネットショップのモール運営(経営)者で、その会社で製作してもらいました。

色々なネットワークが後押しして、開業にこぎ着けたようですね。ネットワーク、大切ですね。そんな稲垣さんがお客様に対して気を付けている所は何ですか?
『お客様の満足』を最優先に、『親切・丁寧・スピード』です。一言でいえば『約束を守る』ということです。また、オーナーとして気を付けていることは、よいマインドを維持するためには友人の存在が一番だということです。うるさい社外重役(無給)をもつこと。それとお客様を増やすこと。現在お客様の大半が夜型ですので、毎日深夜2~3時まで、仕事をしています、早く標準化をしないと効率が上がりません。

オークションを最大限に利用されいるようですね
お店へのアクセスを増やすためと、商品リサーチの目的で、ヤフーオークションに力を注いでいます。「出品商品の選定」「キャッチコピーの作成、写真撮影」「落札後の対応、入金確認」「梱包―出荷作業」など結構大変ですが、ヤフーのネームバリューは捨てがたい所のようです。そんな稲垣さんは、将来に関して商品の細分化などを考えています。

例えば、ガラス、タイル、石などに絵や文字が彫れる機械と材料とソフトの販売。そんなことも今後の視野に入れています。競合他社などは現在の所有りません、いずれパートナー店の募集も考えています。どなたか、いっらしゃいませんか。

最後に、皆さんにメッセージをお願いします。
大好きな分野の仕事を是非やってください、それに常に客観的に物を見てください。自分の世界に入り来まいないこと!(他)動車の人はダメ、自動車タイプでいきましょう。ネクラの人はネアカになってから始めましょう。