週末起業コラム

週末起業のハンデを踏まえたビジネスを構築せよ!

(登場人物:◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員)

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆


末起業の場合、独立起業と比べてハンデがあることは否めません。

週末起業家向けにコンサルティングをしてはいますが、そのハンデをすべて解決する妙案があるわけではありません。

週末起業には、独立起業にはないメリットもたくさんあるのですから、ハンデについては、素直にそのまま受け入れる覚悟も必要です。

(前号までのあらすじ)


週末起業家として、どのように「平日昼間の商談」に対応するかについて語るネタ泉隊長。

さまざまな工夫はできるが、即、平日の商談に対応しなければならないようなビジネスは、週末起業向きではないとも説明する。

週末起業のハンデを踏まえたビジネスを構築せよ!


◆じゃからな、平日昼間でも即、対応しなければ商談が成立しないようなスタイルのビジネスは、週末起業で選んではいかんのじゃよ。

◇やっぱり、無理がありますよね。

◆物理的に難しいし、戦略としても、あまり好ましくない。

◇せ、戦略ですか・・。どういうことでしょう?

◆要するにじゃな、即座に対応することで顧客を獲得するスタイルのビジネスは、差別化がしにくいビジネスだと考えるわけじゃよ。

◇なるほど。僕の勤め先の営業マンも、「夜討ち朝駆け」で頑張っていますが、ああいうのは、あんまりよくないということでしょうか?

◆どの企業の商品も、たいして差がないとすれば、「夜討ち朝駆け」の営業が功を奏するじゃろうな。

◇そういう営業スタイルは、週末起業では、ちょっと厳しいですね。

◆そのとおりじゃ。対応力でなく、やはり商品の魅力で勝負することが理想じゃな。魅力的な商品であれば、お客さんは、極端な話、いくらでも売り手の都合に合わせてくれる。

◇確かに、そうですよね。

◆とは言え、対応があまりにも悪いとなると、さすがに信頼を失うから、気をつけるべきじゃぞ。週末起業だからと言って、甘えは許されんからのう。

◇う~ん、それなりにきちんと対応はすると思いますけど・・・。何か工夫とかって、ありますかね?

◆たとえば問い合わせをいただく際、ホームページ上に、「24時間以内に必ずご返事します」のように記載しておけば、24時間は待ってくれるぞ。

◇なるほど。ちょっとしたことですけど、大切なんでしょうね。

◆うむ。対応がどれだけ速いかというより、いつまでに対応してくれるかが明確になっていることが大切じゃ。そうすることで、お客さんは安心してくれる。

◇おっしゃるとおりですね。でも、メールならいいですけど、電話が来た場合は、どうしましょう?

◆週末起業家の場合、電話、特に昼間は対応しにくいのう。じゃから、なるべく電話での問い合わせは受けないようにすることじゃな。

◇それって、ハンデではないでしょうか?

◆もちろん、ハンデじゃよ。しかしな、会社を辞めずに起業するという週末起業の大きなメリットを考えれば、その程度のハンデは、受け入れなくてはいかんじゃろう。あまり虫のいいことを望むべきではないぞ。週末起業には当然、限界もあるのじゃ。

◇はい、そうだと思います。

◆まぁ、電話への対応については、ホームページに「外出が多いため、問い合わせはメールでお願いします」のように記載しておくくらいのことはしておくべきじゃろうな。

◇なるほど。いずれにしても隊長、平日昼間の商談に限らず、時間の確保は、週末起業家の悩みの種ですね。何とか時間短縮の方法はないものでしょうか?

◆知りたいか? では、少し考えてみよう。つまりじゃな・・・

(次号につづく)