週末起業コラム

「薄利少売」の週末起業を発展させる道筋は?

(登場人物:◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員)

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆


週末起業の場合、最初は「薄利少売」でスタートするケースが多いです。アフィリエイトなどは、その典型です。

それで終わってしまうか、それとも大きく発展させていくことができるかは、ビジネスモデルを再構築できるかどうかにかかっています。

(前号までのあらすじ)


週末起業では、平日の対応が求められるBtoBビジネスよりも、BtoCビジネスの方がとっつきやすいと指摘するネタ泉隊長。

とは言え、立派にBtoBの事業を展開している週末起業家もいると語る。

「薄利少売」の週末起業を発展させる道筋は?


◆週末起業家が手がけるBtoBと言えば、まずは広告事業があるじゃろう。

◇なるほど。ポータルサイトやメールマガジンに広告を出稿するのは事業者ですね。昼間の商談とかは、必要ないのでしょうか?

◆広告出稿の受け付けは、ネット上で行なうケースが多いからのう。
週末起業家レベルなら、1件あたり数万円程度の広告売上となるから、わざわざ商談するような金額ではない。

◇なるほど。BtoBでも、金額がBtoC並みであれば、BtoCと同様の対応でも大丈夫だということですね。

◆しかしな、広告の売上規模が大きくなると、そうも行かなくなるぞ。

◇金額が大きくなると、やっぱり昼間の商談が必要になるということでしょうか?

◆というより、広告代理店が絡むようになるからのう。広告主の出稿意欲をそがないためには、一刻を争う場合もあるので、空き枠状況の確認など、昼間にガンガン電話をかけてくるのが普通じゃ。

◇わぁ、それは週末起業家にとっては、困ってしまいますね。でも、広告代理店からガンガン電話がかかってくるようでしたら、独立できるレベルの収入は稼げているということなのでしょうね。

◆まぁ、そういうことじゃろう。しかしな、そのために会社を辞める必要はないぞ。ビジネスモデルをもっと工夫する必要がある。

◇え? どういうことでしょう?

◆つまりな、広告枠の販売単位が小さいから、いちいち連絡が必要となるわけじゃよ。販売単位を大きくし、たとえば3ヶ月の長期契約などにすれば、やりとりは大幅に減らすことができる。

◇確かに、そうですね。薄利多売的なやり方は、週末起業では、なるべく避けた方がよいですね。

◆最初のうちは、「薄利少売」でビジネスが回り、週末起業としては十分なのじゃが、「多売」になったらどうなるか、よく考えてみることが大切じゃな。

◇やっぱり、「多利少売」がいいですね。となるとやっぱり、BtoBがいいってことになりますね。

◆いやいや、しっかりと仕組みを作み、「多利多売」を目指すこともできるのじゃぞ。

◇う~ん、時間に制約のある週末起業で「多売」というのは、難しいのではないでしょうか?

◆じゃから、ビジネスモデルを工夫することが大切なのじゃ。よいか、ハジメ隊員、「多売」=「多作業時間」ということではない。

◇ですから隊長、「多売」というのは、BtoBで大規模な取引をすればよい、ということではないんですか?

◆少し誤解があるようじゃ。「多売」というのは、やりとりの回数が多い、ということじゃよ。

◇え~?! それは週末起業家には無理でしょう!

(次号へつづく)

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