週末起業コラム
「人生が変わる」と言われ、コーチングを学んでみた。
橋本昌彦氏(その2)
「起業家登場!」現役起業家への突撃インタビュー
起業家として活躍する先輩達へインタビューを敢行!
彼(女)らのロールモデルから学びを深めてください。(〇聞き手 ●起業家)
前回のあらまし
企業のエンジニアとしてのキャリアを積み、挑戦的なプロジェクトにも取り組んだ橋本さん。その経験を踏まえ、挑戦する人間を増やしたいという気持ちで、独立起業の道を選択しました。
橋本昌彦氏(その2) 株式会社アントレマインド代表
〇挑戦したいという気持ちが、早期退職をきっかけに起業に結びついたのですね。
●はい。その頃、私は技術開発の一線から外れてマネージメントに移っていたんですね。
一方で「本当にこれが私がやりたい仕事なのか」と思っていたんです。そんな出来事が重なったものですから、思い切って辞めてしまいました。
大企業で最先端のシステム開発をやった人間だから、どこに行ってもコンサルタントとして通用するだろうと思っていました。
ところがいざ独立してみると、お客さんと話が噛み合ないことがあるとわかってきました。
こちらが話していることが相手の欲しているものと違うので、「そういうものが必要ではない」と相手に断られてしまい、うまくビジネスに繋がらない。
それで悩んでいた時に、銀座コーチングスクール(GCS)の森さんから「人生が変わるから、コーチングを学んでみたら?」と勧められました。
〇コーチングを学ぶことで何か変わりましたか?
●GCSの認定コーチを取得してから気がついたのは、「自分は相手の話を全く聞いていなかったんだな」ということでした。
自分が出来ることを相手に売りたい、相手に理解してもらいたいと思って一生懸命アピールするだけでは、信頼関係は築けないことを改めて認識しました。
ちょうどその頃に、現在のメンターでもある福島正伸さんと出会ったことで、"究極のコンサルタント"というのは、ただ手法を教えるのではなく、自分の夢を達成できる人間を育てるものなのだと気づかされました。
そこで、福島さんが運営されているドリームプランプレゼンテーション(以下ドリプラ)という、夢を語る事業計画の発表会に携わるようになりました。
人が夢に向かって進んでいくためにはどんな支援が必要なのかを目の当たりにして、私のやっていたことの間違いに気付き「もう一回仕切り直そう」と思ったんです。
〇なるほど、福島さんとの出会いも大きかったわけですね。
●はい。でも、実は福島先生に出会う前に、挑戦する人間を育てたいと思っていたことから、私は「百人に夢を語ろう会」、通称「百夢」というイベントを開催していました。
その時にお会いした方とのご縁が、福島さんとの出会いに繋がっていきました。
行動を起こした結果、芋づる式にいろんな大切な人との出会いが広がるということを、自ら経験しました。一歩踏み出す勇気の大切さ、そして自ら行動することの大切さを感じたことで、これを中心に事業を再構築しようと思えたんです。
つまり、自分が夢を語って、「夢を実現したい人」を募り、セミナーや集客、ビジネスモデルの構築を支援するコンサルタントになろうと思い始めたのが、2007年のことでした。
(次号へ続く)