週末起業コラム

専門家とオタクの違いは?

(登場人物:◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員)

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆

起業するというのは、ある意味では、"非常識"なことかも知れません。ですが、ビジネスシーンでの"非常識"な振る舞いは、やはり顰蹙を買いがちです。まずはきちんとしたコミュニケーションができることが大前提です。

(前号までのあらすじ)

人脈を広げていくためのコミュニケーションスタイルについて考えていく探検隊。本業での「偉い人」や、「虎の威を借りる狐」の人は、周囲が引いてしまうとネタ泉隊長は説く。そして、起業家は、あくまでも人物本位で評価される、と続ける。

専門家とオタクの違いは?


◆「偉い人」というのも困ったものじゃが、「オタク」が過ぎる輩も、コミュニケーションの点では問題があるのう。

◇え、そうですか? 好きなこと・得意なことでの起業を考えると、オタクのように、特定分野について高度な専門知識を持っていることは、有利ではないでしょうか?

◆確かに、有利な面もある。しかし、コミュニケーション能力が不足していると、専門知識を持つ強みを十分に発揮することができんぞ。

◇なるほど。相手に上手に伝わらないと、まずいですよね。

◆うむ。いわゆる「オタク」と呼ばれる人たちの話を聴いて、何が何やらさっぱりわからない、という感想を抱いたことのある人は、多いのではないじゃろうかのう?

◇はい。専門用語や略語、背景を知らなければわからない情報等、仲間内で盛り上がる分にはいいんですけどね。

◆起業するなら、お客さんありきという発想でのコミュニケーションが必要になる。ちんぷんかんぷんな話で、相手を煙に巻いて喜んでいては、金は稼げんぞ。

◇専門家になろうとして、オタクになってしまうと、まずいというわけですね。

◆まぁ、あくまでも「悪い意味」でのオタク、ということじゃがな。

◇となると、専門家とオタクの違いって、ズバリ、何なのでしょうか?

◆ズバリ言えば、コミュニケーション能力の差じゃな。

◇やっぱりコミュニケーション能力なんですね。

◆そういうことじゃ。

◇う~ん、言葉遣いなんか、気をつけないといけないですね。

◆口頭でのコミュニケーションだけでなく、メールの使い方も配慮が必要じゃな。

◇メールでも、やっぱり失礼な人たちはいるのでしょうか?

◆自己紹介もせずに、いきなり要件(要求?)を送りつけてきたり、こちらのビジネスについて、よく調べもせずに提携を持ちかけてきたり、名刺交換をしただけで、許可もとらずにメルマガ購読登録したり等々、困った人たちはかなりおるのう。

◇ひゃあ~、許可をとらないでメルマガ購読登録をするというのは、今は違法ですよね?

◆うむ。まぁ、知らんのじゃろうが。困ったものじゃ。

◇僕も気づかないで、いろいろ失礼なことをしてしまっているかも知れません・・・。

◆コミュニケーション能力以前の、基本的なビジネスマナーの問題だとも言えるのう。落ち度があった場合、サラリーマンであれば、「この会社には、こんな人もいるんだ」くらいで済むかも知れないが、起業家がやらかすと、それがすべてじゃよ。サラリーマン以上に、気をつけるべきだと言えるぞ。

◇起業するというのは、サラリーマンが大半を占める日本社会では「"非"常識」なことですが、だからと言って、ビジネスシーンで非常識な振る舞いが許されるというわけではないんですね。

◆そのとおりじゃよ!

(次号につづく)

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