週末起業コラム

ビジネスネームを使う際の留意点は?

あなたのお悩みを解決!「週末起業クリニック」


週末起業の立ち上げ・推進に関わるさまざまなお悩みに、
週末起業フォーラムの認定コンサルタント陣がお答えします。

◆◆◆ 質問◆◆◆


週末起業が会社にバレることがどうしても心配です。そのため、名前を出さずにビジネスをしたいのですが、偽名を使うとなると、どのような不都合があるか、教えてください。

◆◆◆答え◆◆◆


芸能人が芸名を使うように、ビジネスにおいてはビジネスネームを使用することで、自分の本名を出さずに済ませることが可能です。ですが、ビジネスネームには、次のような問題点・留意点があります。

●顧客からの信頼をなくす懸念がある

どのようなビジネスをされるかにもよりますが、コンサルティングのように正式な契約が必要な場合、本名で行なわなければならないケースが考えられます。しかし、契約の段になって初めて「実は今までの名前は本名でないのです」という話を切り出すと、顧客は「この人はなぜ本名を名乗らないのだろうか? 大丈夫かな?」と不安に思われる懸念があります。

そのため契約に至りそうなお客様には、前もって「この名前はビジネスネームです」と宣言しておいた方がよいでしょう。その際、ビジネスネームを使っている理由を明確にしておけば、顧客が不安に思うこともないでしょう。

理由としては、次のようなものが考えれます。

【1】週末起業でやっているので・・・

今現在、週末起業も一般化していますので、週末起業に理解のある人であれば、正直に理由を説明するのも、一つのやり方です。

【2】本名だと姓名判断で運勢がよくないので・・・

占いのため、ビジネスネームを使っているなんて説明の仕方もあります。芸能人が芸名を変えたら、売れっ子になったという例もあげて、験を担いでいるという説明もできるでしょう。

【3】インターネットで個人情報を出すのが怖いので・・・

個人情報保護法の施行もあり、こういう理由でも納得してくれるかも知れません。

●ビジネスネームでは銀行口座を開設できない

売り上げ金の回収のために、銀行口座を開設することが必要となるケースが多いでしょう。その際、ビジネスネームでは銀行口座を開設できません。本人確認ができないからです。

そのため、多くの場合、「屋号+本名」で口座を開設します。銀行によっては、屋号での口座開設を渋るところがありますので、いくつか銀行をあたる必要があるかもしれません。

●ビジネスネームでは特定商取引法の表示で使用できない

ご存知かと思いますが、インターネット上でビジネスを行なう場合、ウェブサイトの運営責任者名を開示する必要があります。法律の趣旨から考えて、ビジネスネームでの表示は認められないと思われます。 本名をどうしても開示できないのであれば、配偶者や親族の名前を使う必要があります。あるいは、ビジネスのスタイルによっては、問い合わせや見積もり依頼時に、メール等のみで情報を開示するという方法も考えられます。常にウェブサイト上で掲示しなくてはならないというわけではありません。

但しこの場合も、最初の留意点と同様で、本名とビジネスとの食い違いが顧客に疑問・不安を与える懸念がありますので、先述の方法で何らかの説明をする必要があるでしょう。

ビジネスネームを決めたら、早速、名刺をつくって週末起業フォーラムのイベントに参加してくださいね。