週末起業コラム

女性起業家が大活躍~女性の自立を目指して起業

女性の自立を目指して起業

夢があって毎日が楽しいというMさんは、大手化粧品メーカー、工務店、建築会社などの接客、営業職を経験してきました。どの会社でもトップセールスの成績を残すという快挙を成し遂げています。ビジネスマンとして順調にキャリアを積み上げていきながら、多くの自己啓発セミナーに参加したり、資格を取得したり、ビジネス本を読んだりする学びの毎日を送っていました。

彼女は次第に女性が社会で生きていくには、女性が自立して生きることができなければダメだと思うようになったそうです。しかしながら、結婚や出産、子育ての期間に家庭に入るのが一般的という働き方では、生涯を通じて女性が社会の第一線に立ち続けることは難しいものです。ところが、Mさんは家庭に入ることを選択せず、それまで積み上げてきたキャリアを社会で生かし続けたいと考えていました。

そして同じような思いの女性たちが輝き続けるきっかけとなる場を作りたいという思いが膨らんできたといいます。そこには、仕事も家庭も楽しむ女性が増えていくことで、その周りにいる男性たちにも子供たちにも笑顔や元気を提供できるのではないか。そんな思いで社会に貢献したいという気持ちがありました。

そうした自分の夢を実現するためには、セミナーで得た知識や資格を活かすことができれば、いいのではないかと彼女は気付いたそうです。当時、多くの女性の中には資格を取ったもののそれをどう生かせばいいか分からないという人がたくさんいました。それなら、自分で資格や知識を講師というカタチで活かす実践型のセミナーを作ろうと思い立ちました。そして、すでに資格を持っている女性やスキルを持っている女性をセミナー講師に育てることで、女性の自立を促す教育ビジネスを立ち上げました。

「使命感」と「共感」で集客

しかし、はじめは思うように集客ができず、苦労したそうです。そんな中、ビジネスを続けていくうえで大切なモチベーションを上げるためには、誰かの役に立ちたいという「使命感」が大切であるとMさんは考えました。自分がやりたいことだけだと、どうしても発展性に乏しく周りから期待されていないということでモチベーションが続かないと感じました。自分の今のビジネスで他人に喜ばれることは何かという部分を伸ばしていく、もしくはお客様から要望されるということを実践していくことで自然に「使命感」が出てきたといいます。

そんな中、メルマガで発信してくれたり、口コミで広げてくれたりとMさんを応援してくれる人が現れ始めました。Mさんの思いに共感し、協力してくれる人が少しずつ増えてきたのです。

自分の価値観や考え方、行動を受け入れてくれる人、共感できる人が周りにいると気分が落ち着いて、能力以上のことが発揮できたり、さらに成長することができたりすることができたそうです。そのために、自分を好きな人をどれだけ増やし、自分の嫌いな人をどれだけ減らすかということに注力したといいます。とはいえ、自分が好きな人と付き合うためには、自分のことをよく知らないとできないものです。そして自分自身を好きになる、そういう自分を好きでいてくれる人を増やすことでビジネスも安定してきたそうです。

ポジティブな言葉でファンを増やす

さらに、価値観や行動を共有できる人との絆を深めるためには、情報発信が大切だとMさんはいいます。セミナーはもちろん、ブログやフェイスブックといったソーシャル・ネットワーク・サービスもそうですが、そういった情報発信をするときには「ポジティブ感」を大切にすることに注意しました。前向きで自発的な考え方や感じ方を持って行動していると、自分の周りにも元気を与えてくれるような人が自然に集まって応援してくれることに気が付いたからです。

セミナーにタイトルをつける場合、例えば、「人間関係がうまくいかない方」「接客、営業が苦手な方」「人前に立つと緊張する方」といったタイトルにすると依頼心の強い人ばかりが集まってしまい負担がかかってしまう。逆に、「よい人間関係を築きたい方」「接客、営業が得意になりたい方」「人前に立って上手に話せるようになりたい方」といったポジティブなタイトルにすると、自分で状況を打開しようというポジティブな人が集まりました。

それはもちろん、セミナーのタイトルだけではなく、普段からの情報発信でも同じことでした。特定の誰かを傷つけたり、誹謗中傷したり、責めたりするような言葉を使わず、ポジティブな言葉で言い換える。そのような心がけを続けることで、共感する人が増えてきたのを実感できたのです。

感謝されることでやりがいを感じる

起業すると何もかも自分がしないといけないし、いつもやることがいっぱいで、生み出す作業、考える作業が多い。それでも、お客様から感謝の言葉を聞くと、集客で大変だったことや苦労したことは忘れてしまうくらい嬉しいといいます。共感されありがとうと言われること、そして皆に愛される存在になること。それが口コミを生み出し、応援してくれる人が増え、ビジネスも拡大していく。そんな手ごたえとやりがいを感じているそうです。