審査委員特別賞:長島 大介 様

審査委員特別賞:長島 大介 様

長島 大介 【屋号】たいやきの夢:東京都
【事業内容】

  • 毎週土曜日だけ地元商店街のスーパーの店頭で営業している、リヤカー屋台のたいやき屋。
  • 今では大変珍しい一丁焼きという製法で作るたいやき。
  • 日本一大きいたいやきもあります。(型は特注)

【ホームページ等】
http://taiyaki-dream.com/
http://blogs.yahoo.co.jp/yume77777777

受賞者コメント

私は、まさか自分が賞をいただけるなんて全く思っていませんでした。表彰式に出席させていただけただけで、それはもう夢のようでした。そして今、正直実感がわきません。私にとっては本当に信じられないことで、大変嬉しいことなのですが、賞をいただけたこと以上に私には、私のことを応援してくれる方、夢を支持してくれる方、そんな方がたくさんいてくれた、そして出会えたことがすっごく嬉しくて・・・感謝してます。本当にありがたく思ってます。
週末起業フォーラムの皆様、審査員の皆様、あの日会場にいらっしゃった皆様、私と名刺交換していただけた皆様、そしてこれを読んでくれている皆様、本当に、本当にどうもありがとうございました。

受賞に至るまでの事業過程等

若い頃はボクシングの夢を追いかけていました。それから、いつかは自分で飲食店をやりたいと思うようになり、飲食の仕事をしました。そして30才の時、飲食の仕事を辞めて、もう一度自分の人生を考えました。
そしたらやっぱり自分が作った美味しい食べ物で人を幸せにしたい、自分の店で、自分が考えた食べ物で・・・そう思いました。その時、とびきり大きいたいやきがあったらいいなぁ~、そういえばそんなのどこにもないよなぁ~、じゃあ自分がそれを世に出そうか、そうしたら、その大きなたいやきでたくさんの人を幸せにできるかも、本気でそう思いました。そして、お金もなかったのでリヤカーの屋台を作り、徹底的にたいやきを研究して、本当に開業したのでした。
現在は毎週土曜日は必ず、たいやき屋を営業しています。そして、土曜のたいやき屋に合わせて決めた平日、月~金は本業の会社勤めしています。ですから、自分では起業家などとは全く意識していませんが、いわゆる週末起業家と言われる生き方をしています。 ところで、飲食の仕事はしていましたが、たいやき、和菓子や餡子を作ったりしたことはありませんでした。すなわち、全くのゼロからのスタートでした。しかし、いろいろな業者さんや問屋さん、そしてメーカーさん、ブログをやっている人、などなどたくさんの人に聞いたり教えてもらいながら、そして自分自身でも半年ほど毎晩夜中まで、たいやき焼いたり餡子作ったりしました。そしてやっとこれだ!と思えるたいやきができました。
屋台も日曜大工が趣味の親父と一緒に作りました。
仕入れも、徹底的に問屋さんなどをまわり、安くお願いできるところを探しました。そして、前からずっと思っていた、屋台をやるならここしかない、というスーパーさんの店頭をお借りすることができました。
そして何とか、徐々に馴染みのお客様も増え、テレビで紹介していただいたりして、遠くからもお客様が来てくれるようになったのです。
ここに至るまで、屋台のたいやきでしかないけど、どうせやるなら、ビックリするくらい美味しいたいやきを作ろうと思って始めました。そして、オンリーワンでありナンバーワンである大きいたいやきを作り、マスコミに、特にテレビに売り込みました。インターネットを使いHPやブログも始めました。そうやって、徐々に認められるようになったのです。
しかし、私の場合、金なしコネなし経験無しだったので、自分の力がすべてでした。毎晩仕事から帰ってきて夜中までたいやきを作り食べていたら、吐きそうなほどでした。そして現在も同じく、仕込みは仕事から帰ってきてから夜中までやっています。本業は、肉体的精神的にもなかなか大変な職場ですが、土曜日確実に休めて、とりあえず食っていけるだけのお金を稼げる仕事ですから、土曜のたいやき屋を思ってがんばってやっています。 ところで、リヤカー屋台は置いておく場所もお金もないので、ばらせるようにしてあり、ばらした屋台、その他全ての道具はアパートの部屋の中に入れています。6畳の部屋は寝るスペースがあるだけでいっぱいいっぱいです。そのばらした屋台、道具を毎週土曜日、早朝アパートの二階の自分の部屋から、1時間以上かけて運び、組み立て、荷物を積み込みます。
     実はこの作業、早朝と営業が終わって帰ってきた夜にやるのですが、なかなかキツイです。ハードな引越しを一人でやっているようなものなのです。それと重たいリヤカー屋台を引いて、営業場所のスーパーさんまで約25分の道のりも、なかなかハードです。リヤカー屋台というのは、体力的にもハードですが、精神的にもいろんな意味でハードです。特に自分のような心身ともにそれほど強くない人間にとっては・・・
そしてたいやきという食べ物は夏に弱いので、ただ今夏のたいやきを開発中です。
来年の夏は、ビジネスチャンスが多いと言われる、夏フェスに出店したいと思っています。そして、たいやきの型などを持って世界中を周って世界中の人々にたいやきを食べてもらいたいと思います。
お金ももちろんとても必要なのですが、お金はなくてもアイデア次第でいろいろできると思っていますので、なによりも私はたいやきの夢を共有できる仲間がほしいと考えています。とにかく人、人とのつながりがとても大事だと思っています。
たいやきは私にとって、商売でもありますが、それ以上に自分のたいやきという食べ物でたくさんの人を幸せにしたい、笑顔にしたいと思っています。私はたいやきならば世界中の人々を幸せにできると本気で思っています。そう思って、たいやき屋をやろうと決心したんです。
たいやきの夢、屋号を名づけたの真の意味です。どうぞよろしくお願いいたします!!
なお、2007年5月にはフジテレビ「志村けんのだいじょうぶだぁⅡ」に当店の大きいたいやきが使われました。また、同年7月にはフジテレビ「スーパーニュースWEEKEND」でも当店が紹介されました

審査員コメント

手作りでリヤカーを製作し、毎週土曜日だけ営業する「たいやき屋」を、情熱を持ち且つ堅実に運営しております。マスコミ(テレビ)にも登場し、「大きいたいやき」でのギネスブック掲載を狙うことや、たいやきの型などを持って世界中を回り世界中の人々にたいやきを食べてもらいたいなど、ユニークなビジョンを抱いている点も評価できます。