シニア起業家賞:長崎 順一 様

シニア起業家賞:長崎 順一 様

長崎 順一 【屋号】ジェイワン総合研究所
【事業内容】

  • 定年起業コンサルタント
    2002年、多忙で帰省できない方々を対象に鹿児島県のお墓参り代行会社「みごち企業」を設立しました。2004年、みごち企業での経験を活かし、ジェイワン総合研究所を設立。定年起業コンサルタントとして40代?60代向けの起業アドバイスを行い、マスコミからの取材も数多く受けている。メルマガ「あなたも必ずできる定年からの起業社長」を発行中。 著書に「定年起業のすすめ」(旭屋出版社)があります。

【ホームページ等】
http://www.nj-one.com/
http://www.migochi.com/

受賞者コメント

 このたびは、シニア起業家賞という栄えある賞をいただきましたこと、誠にありがとうございます。このような賞をいただけるとは、まったく思っておりませんでしたので、本当にうれしく思います。
 シニア起業家賞受賞を機に、さらに定年起業コンサルタントとして磨きをかけ、他の週末起業家の見本となるように日々精進していきたいと思います。今後もいろいろな方のお力を借りると思います。これからもご指導、ご鞭撻のほどお願いい申し上げます。
 本当にありがとうございました。

受賞に至るまでの事業過程等

 50歳になったときに先輩から「50歳になれば、その先の10年は早い」と言われたことから、定年を意識し始めましたが、定年後何をしようかまったくアイデアが浮かびませんでした。そのときに、ちょうど先輩定年者の話を聞く機会があり、話を聞いてみたのですが、定年後の再就職はかなり厳しいということがわかったのです。仮にあったとしても、低賃金、単純労働、3K労働などでサラリーマン時代の仕事は望めないことがわかったのです。
 そこで私は何か自分で商売ができないかと思ったのが定年起業の出発点です。それから何かよい起業の方法はないか機会があるごとに考えていました。私は鹿児島県出身なのですが、鹿児島はお花の消費量が日本一なのです。これはお墓参りに行く回数が非常に多いからなのです。現在、私は横浜で働いているため、なかなか帰省することができません。そのために一度帰省すると、数回お墓参りに訪れていますが、どこの家も同じような状況だそうです。さらに、鹿児島では高齢化が進んでおり、お墓参りをするのも一苦労であるという話を聞きました。そこで、私はお墓参り代行をして、困っている人の手伝いをしてみようと考えました。
 とはいえ、いきなり本業にするのは難しいので、鹿児島にいる私の兄弟に依頼して、まずは、2002年に週末起業でスタートしてみることにしました。お墓参り代行の会社のホームページを作成するとともに、鹿児島県出身者にハガキを出し、事業をスタートさせました。当初はハガキを送ってもほとんど反応がない状態に苦しみましたが、最終的に1年で17名の契約が取れました。契約件数は少ないものの、確実に需要があると実感することができました。また、契約される方は、年4回(お盆、春秋のお彼岸、お正月)2万円のコースで注文される方が多く、リピーターを獲得することができました。
 またお墓参り代行ビジネスはオンリーワンビジネスです。珍しさも手伝って、さまざまなマスコミが取材しにきてくれました。全国紙やテレビの取材は週末起業だったので受けることはできなかったのですが、地方紙などを中心に取材を受けることにしました。その結果、私のビジネスにも信用度が加わり、お客様も増えていき、順調にビジネスが回るようになってきました。その経験を生かして定年起業コンサルタントを2004年からスタートしました。これは、定年後、何をやればいいのかわからないと悩んでいる50代をメインターゲットとして、ノウハウを紹介したり、相談を受けたりするビジネスです。
 実は私も今年の5月にいよいよ定年を迎えます。お墓参り代行というビジネスのおかげで、私は楽しい定年を迎えられそうです。また、シニア起業家賞をいただき、自分のブランディングが強化されたように思います。今後は、さらに定年起業コンサルタントのビジネスを強化していきたいと思っています。

審査員コメント

お墓参り代行というユニークなビジネスで週末起業を成功させ、その経験をもとに今度は定年起業コンサルタントを展開。少子高齢化時代を迎え、ますます活躍が期待できそうです。