この映画に興味のある皆様なら既にご存知の様に、エンロンは歴史上最大級の会計不祥事を引き起こしました。その結果、多くの関係者を不測の事態に巻き込み、ついには、世界最大の会計事務所さえ消滅させてしまったのです。
これは、エンロンが巨大企業ゆえに起きた悲劇である、だけとは言い切れません。ひとたび会計不祥事が発覚すれば、どんなに小さな企業であっても、必ずや関係者を巻き込み、自らも破綻へとつながって行くものだからであります。
おかげ様で多くの会員の方々が週末起業家として活躍されています。また、それは同時に、起業家としての社会的責任が生じることでもあります。
最初はちょっとだけならと思っていた不正行為が、やがて全ての信用を失ってしまう会計不祥事へと発展します。これは、けして他人事ではないことを、映画「エンロン」は示唆しております。
起業家は正しく会計報告することで社会的責任を果たせます。そこには企業規模の大小など関係ありません。起業することとは、自らが主体者として正しく「会計報告」を行うことでもあるのです。
リスクを負わないはずの週末起業であっても、安易な考えから大きなリスクを負ってしまう危険性をもたらすのが、会計不正という違法行為であります。その本質を、映画「エンロン」は見事に伝えてくれます。
だからこそ起業家として成功ができるのです。しかし、そのためには正しい情報を得てきちんと勉強し、自らの事業ネットワークも構築する必要があります。さらに、そこでは起業家としての「モラル」をも問われてきます。
週末起業フォーラム 代表
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