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:≫ コラム「週末起業入門」
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週末起業にお役立ちのコラムを1本ずつ週3回(月・水・金)にわ
けて配信します!月曜日は、藤井孝一のコラムです。
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●ハッタリが生んだ?世界のナイキ
スポーツシューズのメーカー、ナイキの創業者フィル・ナイトは、
ビジネススクールの授業で提出したレポートをきっかけに、シュー
ズメーカーを始めることを思い立ちます。
しかし、元手がありませんでした。メーカーといえば、工場や設備
の取得など、膨大な元手が必要です。かといって資金をかき集めて
工場をつくり、それから商品開発を進めるのでは、時間がかかりす
ぎます。
そこで彼は、日本のシューズメーカーのオニツカ(現アシックス)
を訪ね、「自分は、アメリカのブルーリボンスポーツという会社の
社長だが、アメリカの事業で提携しないか」と持ちかけます。
もちろん、ブルーリボンスポーツなどという会社はありません。要
するにハッタリをかましたのです。そして、商談がうまくいったと
ころで帰国、あわててブルーリボン社を設立、自ら開発したシュー
ズをオニツカに作らせることに成功します。
また、製品のプロモーションにも、膨大な資金が必要です。そこで
彼は従来型の、マス媒体から広告枠を買うやり方は断念します。
そしてスポーツ選手、なかでも各分野でトップクラスの人間に的を
絞り、資金援助をします。
対価として自分たちのロゴ入りシューズの着用を義務づける契約を
結びます。こうすることで、メディアに広告を打たずとも、選手が
活躍するたびにナイキのブランドが消費者の目に触れます。なかで
も、「彼らのようになりたい」と考える若者が、こぞってナイキの
シューズを履くようになりました。
こうして、日本でハッタリをかましてから、わずか16年で、世界
の一流企業アディダスのアメリカでのシェアを逆転します。
このように限られた資金の中で、知恵を絞って次々とビジネスを拡
大していくスタンスは、お金をかけない週末起業も同じです。
週末起業家の相談に乗っていると、夢を大きく持ちすぎるあまり
「週末起業でできるのか」という視点が抜け落ちている人もいます。
もちろん夢をいだくのは自由ですし、私もできるだけ大きい方がい
いと思います。
ただ、自分の置かれた実情、つまりお金の面、時間の面での制約条
件は冷静に見すえておかないと、結局、絵に描いた餅に終わります。
すぐれた経営は、はるか彼方の壮大な夢を見つつ、足もともしっか
り見えているものです。
そして足りないものは、知恵で補います。
むしろ制約の中で必死に考えるからこそ、フィル・ナイトのような
斬新なアイデアも生まれてくるのです。
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