週末起業コラム

労力を金額換算して収支計画を立てよ！

（登場人物：◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員）

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆


すべて自分でやれば、お金がかからない、と思っている方が多いようです。
ですが実際には、自分の「人件費」がかかっていると考えるべきです。
その数値を押さえておくと、作業を外注すべきかどうかの判断も、やりやすくなります。

（前号までのあらすじ）


ビジネスプランのうち、収支計画づくりについて考える探検隊。
ネタ泉隊長は、ビジネス立ち上げ時の「初期作業」と、軌道に乗ってからの「運転作業」に分けて考えるよう、ハジメ隊員に説明する。

労力を金額換算して収支計画を立てよ！


◆初期作業も運転作業も、かかる費用ばかりでなく、どれだけ時間がかかりそうかということも、併せて考える必要がある。

◇時間ですか。週末起業にとっては、貴重ですね。

◆そうじゃとも。「時は金なり」じゃ。労力も金額に換算して考えることじゃ。

◇なるほど！ 収支計画といえばお金のことのはずなのに、なぜ労力のことをおっしゃるのか、疑問に思っていました。

◆労力とお金は、常にセットで考えることじゃ。労力をかけて自分でやるべきか、それともお金を払って外注するかという判断は、起業家、いや経営者なら、いつでも迫られるものじゃからな。

◇自分でやるか、外注するかの判断ですか。週末起業家なら、まずは自分でやるべきではないでしょうか？

◆そうかのう？ そもそも、すべて自分でやることなど、不可能じゃぞ。

◇そうでしょうか？ 全部一人でやっている週末起業家も、いると思いますけど？

◆狭義ではそうかも知れん。じゃがな、たとえば物販の場合、商品の配送はどうするのじゃ？ まさか、自分で客先に持参して届けたりはせんじゃろう？

◇確かに。そう考えると、外注するのは当たり前ですね。

◆そうじゃとも。レンタルサーバを借りるのも、ブログのサービスを利用するのも、すべて外注じゃよ。

◇商品の配送や、サーバの立ち上げとか、自力じゃとてもできませんからね。でも隊長、自力でもできる作業の場合、外注するかどうかの判断は、どうしたらよいですか？

◆そこじゃよ。それを知る手がかりとして、まずは自分がその作業にどれだけの労力、すなわち時間をかけているか、調べてみることが大切じゃ。

◇・・・どういうことでしょう？

◆よいか、ハジメ隊員。すべての労力には、人件費というお金がかかっておる。

◇はい、それはわかります。

◆自分で作業する場合、自分の人件費がかかるわけじゃ。

◇自分の人件費？ 何でしょうかそれは？

◆お前は週末起業で稼ぎたくはないのか？ 稼いだ金額を週末起業のために費やした時間で割れば、時給が計算できるはずじゃ。

◇あ、確かにそうですね！

◆となると、お前は週末起業の「時給」として、いくら欲しいと考えるかのう？

◇時給ですか・・。1000円だと、アルバイトと同じですね。う～ん、2000円、いや、2500円くらいは時給で稼ぎたいです！

◆そうか。では、こう考えることにしよう。つまりじゃな・・・

（次号につづく）

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