週末起業コラム

商品に「ストーリー」という付加価値をつけよ!

(登場人物:◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員)

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆


同じ商品でも、それが出来上がる背景を知っているのと知らないのとでは、見方が大きく変わってきます。

自分だけが知っていることは、ついつい他人に話したくもなります。
マーケティング上、それらは極めて重要なことですね。

(前号までのあらすじ)


仕入れ交渉にあたっては、仕入先に考え方や価値観をよく把握しておくことが大切だと説くネタ泉隊長。

さらに、商品にまつわるストーリーが大切だと話し始める。

商品に「ストーリー」という付加価値をつけよ!


◇隊長、商品に絡むストーリーというと、どのようなものでしょうか?

◆まずは、なぜその商品を開発することにしたのかということがあるじゃろう。

◇なるほど。いわゆる開発ストーリーですね。

◆そうじゃな。開発にあたっては、市場ニーズをどうやってみつけることができたのか、というストーリーはつきものじゃぞ。

◇NHKの「プロジェクトX」みたいなものですかね?

◆そのとおりじゃよ。開発者自身や顧客が困っていることに着目し、「何とかならないだろうか?」みたいなことが開発のきっかけであったりするのう。

◇はい、確かにそうですね。

◆そのようにして開発のアイデアが浮かんだとして、それを具体的な商品にするにも、たいていは苦労がつきものじゃよ。

◇簡単に商品化できてしまったら、ストーリーとしては、面白みがありませんね。

◆そうじゃな。また、簡単に出来るものは、簡単にマネされたりもするからのう。

◇開発アイデアの誕生、それから商品化への苦労話が、ストーリーになるわけですね。

◆そういうことじゃ。「プロジェクトX」も、それを紹介する番組じゃったろう。

◇はい。・・・でも隊長、そのストーリーは面白いですが、それはそれとして、どうやって販売に結びつくのでしょうか?

◆よい質問じゃ。まず、商品に対する興味度・関心度がグッと高まるのう。「気になる存在」になれば、次第に好感を持つようになる。

◇好感を持ってもらえれば、購入に結びつきやすいですね。

◆さらにじゃ、ストーリーを聞いたら、それを誰かに話したくもなる。

◇つまり、クチコミが起こるというわけですか?

◆自分が買った商品を自慢する際、つい話したくなるものじゃろう?

◇はい、おっしゃるとおりです。

◆単純に商品を見ただけでは、そのストーリーはわからんのじゃよ。じゃからこそ、十分な説明が必要なのじゃ。

◇そういう説明があると、同じ商品でも、だいぶ違って見えてきますね。

◆商品だけではないぞ、商品の売り手である起業家(週末起業家)自身についても、言えることじゃ。

◇どういうことでしょう?

◆商品を売る前に、まずは自分自身を売れ、と言うではないか。つまりじゃな・・・

(次号につづく)

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