週末起業コラム

あらゆるビジネスを参考にせよ!

(登場人物:◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員)

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆


学びをおろそかにして成功した起業家はいません。

学びの機会は、セミナーに参加したり、ビジネス書やハウツー本を読むことに限られません。

あらゆる機会が学びだと考え、自分のビジネスにどう活かすか、知恵を絞りましょう。

(前号までのあらすじ)


リピーターがつくビジネスかどうかは、起業ネタを評価する一つの要素だが、リピーターがつきにくいビジネスでも、リピーター化する方法はあると説くネタ泉隊長。

そして二人は、食事に出かける。

あらゆるビジネスを参考にせよ!


◆では、飯でも食いに行くか。起業家を目指すなら、飯を食うのも勉強の一つじゃ。

◇え? どういうことでしょう?

◆たとえばじゃな、わしは居酒屋に入った場合、必ず考えてみることがある。

◇何でしょう?

◆どうすれば、この店の売上を2倍に増やすことができるか。常に考えておるぞ。

◇え~?! マジっすか?

◆当たり前じゃ。でな、売上を増やすために、どういう工夫をしているか、常に参考にさせてもらう。

◇なるほど。考えてみると、居酒屋でもいろいろな販促をやっていますね。

◆たとえば、どんなものがあるかのう?

◇時間帯割引とかクーポンとか、ありますね。

◆他にはどうじゃ?

◇う~ん、何だろう?

◆今まで話してきた、リピーターを確保するためにどうしてるか、考えてみることじゃ。

◇次回来た時に使える割引券とかですかね?

◆それもあるのう。他にはどうじゃ?

◇・・・。特別限定メニューとかですかね?

◆うむ、確かにそれは魅力的じゃ。メニューがいつも同じだと、リピーターは飽きてしまう。じゃから、普段とは違う、目先の変わった商品を出すことも、大切なのじゃよ。

◇普段とは違うと言うと、定番メニューのほかに、「本日のオススメ」とかもいいですよね?

◆そうじゃ、そうじゃ。良いところに目をつけたのう。わしは行きつけの居酒屋では、まずは「本日のオススメ」から注文するぞ。

◇居酒屋さんも、いろいろと工夫しているわけですね。でも隊長、僕は居酒屋で起業しようとは思っていないんですけど・・・。

◆愚か者じゃのう。居酒屋のやり方を参考に、自分のビジネスに応用できるものがないか、考えてみることが大切なのじゃ。もちろん、居酒屋に限ったことではない。あらゆるビジネスから、学びを得ることじゃ。

◇はい、すみません!

◆で、どうじゃ? 居酒屋のやり方は、どんな風に応用できるかのう?

◇クーポンや次回割引は、使えますよね。「本日のオススメ」も、ホームページとかで大きく表示すると、インパクトがあるかも。

◆そういうことじゃな。で、どんな商品を「オススメ」するのかのう?

◇う~ん、そこなんですよね。一応、すべての商品が「オススメ」なので、どれか絞るとなると、迷ってしまいます。

◆ははは。売り手が迷っているようだと、買い手はもっと迷うぞ。迷ってしまうと、結局、何も買わないことになる。つまりじゃな・・・

(次号へつづく)