週末起業コラム

起業に踏み切るにあたっての3つの基準とは?

(登場人物:◆ネタ泉湧夫隊長、◇二足ハジメ隊員)

◆◆◆ 今号のポイント ◆◆◆

物事の意思決定をする際は、しっかりした「基準」を持つことが大切ですね。「基準」がないのに決めようとするから、あれこれ迷うわけです。起業を決意するにあたっては、どのような「基準」を満たすことが必要か、考えたことがありますか?

(前号までのあらすじ)

起業するに先立ち、起業家からアドバイスをもらうことの重要性を強調するネタ泉隊長。しかし、アドバイスをもらいつつも、答えそのものは自分自身でみつけるしかないとも説く。「自分にとって正解」かどうかを判断するためには、3つの基準があると、ネタ泉隊長は続ける。

起業に踏み切るにあたっての3つの基準とは?


◇隊長、「自分にとって正解」かどうか、どうすれば判断がつくんでしょう?

◆良い質問じゃ。判断基準の第一は、他人様に迷惑をかけないということじゃ。

◇迷惑をかけないというのは、どういうことでしょう?

◆たとえば借金をして返せなくなってしまうなどというのは、迷惑の最たるものじゃろう。あるいは、家族を路頭に迷わせてしまうといったことも、大変な迷惑じゃ。

◇つまり、リスクをしっかり考えた上で取り組むべし、ということですね。

◆うむ、そういうことじゃな。じゃからこそ、まずは週末起業で取り組むことを勧めておるのじゃ。週末起業なら、他人に迷惑をかける可能性は、かなり低いはずじゃ。

◇なるほど。で、第二の基準は何でしょう?

◆判断基準の第二は、長く続けることができるかどうかじゃ。

◇成功のためには、続けることが大切だと、隊長から何度も教わりました。

◆精神論だけではないぞ。たとえば、一時的なブームに乗っかるだけでは、ビジネスとして、長く続けることはできん。

◇でも隊長、時流に乗ることも大切だと思うのですが・・・。

◆確かに。しかしな、どんなビジネスにもライフサイクルがある。それを見据えた上で、最初のネタからスタートし、次はどの方面へ展開し、ライフサイクルを乗り越えていくかを考える必要がある。

◇う~ん、具体的にはどういうことでしょう?

◆たとえばじゃな、映画が一時、斜陽産業になったことがある。しかし、テレビへ進出することで、コンテンツそのものは、ライフサイクルを越えていくこととなったわけじゃ。

◇一つの商品がいつまでも売れ続けることはないとしても、もう少し広く「事業」ととらえれば、新商品を出していくことで、ライフサイクルの問題はなくなる、ということですね。

◆おぉ、さえてるのう。そのような展開を思い描けるかどうかが、長く続けられるかどうかということじゃ。

◇で、隊長、第三の基準は、何でしょう?

◆それはじゃな・・・

(次号につづく)